2022年01月05日
衣の中で素材を蒸すような感覚が天ぷらという料理。余分な水分を飛ばし、旨味が凝縮されて、さっきまで生きていた海老が、極上の江戸前天ぷらに。揚げたての熱々を召し上がれ。
海老なら薄めに、サツマイモなら厚めに衣をつける。揚げるとき衣の中での蒸し加減を調整するための、プロならではのこだわりだ。油は、「銀座 天一」オリジナルの香ばしい胡麻油にコーン油をブレンド。
軽くてさくさくの天ぷらに仕上がる。今が旬の具材、牡蠣は三陸産を選ぶ。
味はもちろん、油との相性の良さが条件だ。定番の一番人気は、海老のすり身を詰めた“海老詰め椎茸”。椎茸が苦手だというお客様にも気に入っていただけ、繰り返し召し上がるという。全部で15種類以上用意している、シャンパンやワインを合わせて楽しみたい。
ランチ おまかせコース 4,950円から ※11:00~15:00
ディナー おまかせコース 8,800円から ※17:00~21:00
※写真の料理はすべて単品で、時価となります
「銀座 天一」は昭和初期に関西出身で貿易関係の会社員だった矢吹勇雄氏が創業した。
江戸前の天丼に感動、脱サラして始めたのだそう。江戸前天ぷらの具材は、海老などの魚介類だけだったが、常識に縛られない勇雄氏は、彩りの良い野菜もお品書きに加えた。換気扇を設置して、お客様の目の前で天ぷらを揚げ、会話を楽しみながらサービスできるスタイルも作る。
前職で培った英会話を生かし、お客様に合わせた知識を仕入れるなどの努力も重ねた結果、吉田茂元首相をはじめ、志賀直哉、フランク・シナトラ、クリントン元大統領、小泉元首相など、有名人や文化人が集う店となる。
いつか大阪に江戸前天丼の味を持ち帰りたいと願った創業者の想いを叶えたのが当店だ。
和食の店には珍しい、白を基調にした全面ガラス張りのインテリアは、天ぷら屋の常識を次々と塗り替えた「銀座 天一」らしい店構えだ。
店長おすすめの一品
◎海老のすり身がいい味をだす “海老詰め椎茸”
◎とろり濃い味わいが嬉しい“白子”
天ぷら専門店
銀座 天一
GINZA TEN-ICHI
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