2023年02月15日
おやつや軽食として、フランス人が愛してやまないクレープ。ブルターニュ地方の交易都市・カンペールで生まれ、いまや世界中の人気者に。フランスでは街のいたる所に“クレープリー”と呼ばれる屋台や専門店があり、誰もが気軽に手に取るソウルフードとして親しまれています。
<写真上>
フリュイシャンティー
そんな本場の雰囲気をここ、大阪で楽しめるのが「クレープリースタンド・シャンデレール」。季節のフルーツやバニラアイスなどの、華やかなトッピングに心躍る「フリュイシャンティー」をはじめ、定番の「フレンチシュクレ」、オレンジバターソースがアクセントの「シュゼット」など、多彩なメニューが揃います。
クレープ専用の鉄板の上で丁寧に焼き上げる生地。
厳選した素材の組み合わせもさることながら、この店ならではのおいしさは、基本の生地そのものにあります。店長の守屋裕貴さんは、国内外のクレープリーを訪ね歩き、その味や焼き方を丹念に追究。フランス産の小麦粉に芳醇なバターをたっぷり加える独自の配合で、パリっと香ばしく、濃密なのにさっくりとした歯切れの良さを実現しました。
焼き方にもそれぞれの種類ごとに工夫をこらしています。「本場フランスでは、クレープ職人を“クレピエ”と呼びます。うちの店では、独自の基準を設け、合格した者だけがクレピエとして焼くことができます」。クレピエの最上級称号“マスター・クレピエ”でもある守屋店長の手にかかると、「フリュイシャンティー」は、丸い生地の端はカリっと、中心部分はモチモチに。食感の違いでフルーツやバニラアイスの味わい方まで変わり、まるで魔法をかけられたかのよう。「シュゼット」なら焼きは浅めに。じゅわっと染み込んだオレンジバターソースの濃厚さをじっくり堪能できます。扇状に、スクエアに、折りや形の違いも単に見栄えのためだけのものではありません。生地の重ね方で異なる食感を楽しめるよう計算され尽くしたもの。なかでも「フレンチシュクレ」はフランス産のエシレ・バターと赤砂糖のみのトッピングでいただく最もシンプルなクレープ。ごまかしがきかない分、生地の焼き加減と素材の持ち味がダイレクトに伝わる、まさに至福の一品。バターの塩けと砂糖が奏でる絶妙なハーモニーに、クレープ通ほど「フレンチシュクレ」を絶賛するのもうなずけます。
店長の守屋裕貴さん
「僕のお店のクレープが日本一」と胸を張り、一枚一枚丁寧に焼き上げる守屋さんのクレープ。ブルターニュ地方のリンゴの発泡酒「シードル」と合わせるのがフランス流。クレープへの愛情が折り込まれた幸せな一皿をぜひ味わってください。
フランスの街並や地下鉄をイメージした内装に、本場の雰囲気が漂います。クレープのほかにも、そば粉の生地で焼き上げた「ガレット」や、洋食とベーシッククレープがセットになったランチメニューも人気。
カフェ、クレープ&ガレット
クレープリースタンド・シャンデレール
Creperie Stand Chandeleur
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