季節感や祭事をテーマにした華やかなテーブルセッティングが目を引く店内。ここは国内外の器を中心に、幅広く生活雑貨を揃える「Madu（マディ）」。国内15店舗を展開するなかでも最大級の旗艦店となります。和洋のジャンルを超え、見事に融和したコーディネートに一瞬で引き付けられ、熱烈なファンになる海外の方も多い、セレクトショップの草分け的存在です。

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店内の棚には基本となる黄、緑、青の3色を中心に、和洋の食器が並びます。黄色は南仏プロヴァンスのイメージと、日本の和食器にも通じる色。全てが「マディ」のセレクト＆オーダーなので、どれを組み合わせても不思議としっくりまとまります。

例えば夏なら貝殻プリントの水色のクロスに、ブルーのプレートや濃紺の染付碗、涼しげなガラスのお皿でまとめた爽やかな演出を。ピンクの花を飾るなら、薄紅や淡い藤色の食器を置いてグラデーションで魅せる。色の組合わせやトーンを考えながら、キャンドル・グラスで高さを加え、3Dセッティングを仕上げるのが「マディ」ならでは。「基本はまずクロスを決めて、その中に使われている色を拾うとまとまりやすいですね」と、店長の藤田清美さん。

「マディ」の代名詞ともいえる「マドゥヴァン」のテーブルクロスは、フランス人のデザイナーが独特の感性でプロデュース。インドの職人が自然のモチーフを数十もの木型に起こし、一枚一枚布に押し当てて染め付ける工芸品です。赤紫のベリー柄に黄緑の縁取りや、鮮やかな黄色のフルーツと青い葉を散らしたものなど、日本人には出せない繊細な配色が印象的。そんなクロスを活かせるのも「マディ」だからこそ、なのです。

オリジナルの器は店頭でのディスプレイを意識して、色合いやデザイン、素材感を細かくオーダー。「リムドットのシンプルなラウンドプレートは、土と釉薬による色の濃淡が表情豊かな一枚。どんな料理にも合い、ほかのお皿との相性も良いので、このプレートを基本に、ひとつずつ気に入った器を買い足してみては」とアドバイスも。

季節を感じさせる箸置きや南部鉄器のカラー急須など、食卓を彩るアイテムも豊富にあり、自分なりのセッティングを創り上げる楽しみが広がりそうです。

ほかにもオーガニックコットンやリネンなど、肌ざわりや生地の質感にこだわった「マディファブリカ」のエプロンやウェア、インテリアグッズといった生活雑貨も一堂に集めています。

陶芸作家の1点ものの食器から東欧・中東産のファブリック、日本の伝統工芸品の家具など、一見バラバラな品々が取り揃えられていながら、そのセンスを通して調和のとれた心地よい空間を生み出す。これこそが「マディ」マジック。小さな器や雑貨が暮らしの中に大きな喜びをもたらす、そんな素敵なアイテムがきっと見つかります。