2021年01月13日
ここにしかないアイテムや、シェフがこだわり抜いた料理、心に残るサービス。
日常に上質な出会いをもたらす、ハービスのお店を訪ねる。
今回訪れたのは梅田の街を望むENT7階に位置するレストラン[XEX WEST]。
ラグジュアリーな空間では、一人ひとりの特別な時間を演出する懐の深いもてなしがゲストを待っている。
東京に本店を構えるレストラン[XEX(ゼックス)]の関西唯一の店舗である[XEX WEST]。ここには、店の中に三つの顔が同居する。まず一つ目は、梅田のビル群を見渡す空中庭園のようなテラス席を備える[The BAR]だ。それはホテルのラウンジとメインバーを合わせたような趣。バーテンダーとじっくり話せるカウンター、ソファのあるテーブル、開放感のあるテラスと、気分に合わせてシートを選べるフレキシブルな空間で、日の高いうちからバータイムまで居心地良く演出してくれる。
パーティー前の0次会からアフタヌーンティー、そしてディナーまで、あらゆるシーンにフィットしてくれるバーラウンジ。キャンドルが灯されるディナータイムには連日、外国人ミュージシャンによるピアノの生演奏が行われる。女子会やアニバーサリー遣いにも。
二つ目は季節の日本料理と江戸前寿司の[aburiyaki & sushi An]。寿司屋らしからぬスタイリッシュさに目を奪われるが、接客はあえて気取らず。主人と客、または偶然隣り合った客同士で。カウンターでの一期一会の楽しさを教えてくれる大阪らしい店だ。
女性ひとり客も少なくない、まるで隠れ家のような寿司カウンター。和食出身の料理長による季節の酒肴をつまみ、熟成で旨みを引き出した寿司をいただくのがおすすめのコースだ。定番から通好みのものまで、日本酒の品揃えも魅力的。テーブル席も用意されている。
そして三つ目は、最奥に位置する[Salvatore Cuomo Bros.]。国際的に活躍するピッツァイオーロのサルヴァトーレ・クオモ氏が手掛けるイタリアンダイニングだ。客席からもよく見えるオープンキッチンでは、名物のピッツァはもちろん、時にはメインディッシュの薪焼きも。シックでいてライブ感もある空間と料理は、ハレの日にこそふさわしい。
ピッツァイオーロが焼き上げる窯焼きピッツァの名店が贈る、ハイエンドなリストランテ。就任から3年の溝邉拓也シェフによる、イタリアンのテクニックと季節の国産食材を融合させた皿は、シンプルながらも深く五感に響く味わい。ランチタイムのブッフェも好評だ。
まるで性格の異なる各コーナーだが、共通するのは一流のサービスに裏打ちされたホスピタリティの精神だ。その贅沢な空間はまるでホテルのレストランやバーのようだが、大きな違いが一つ。それは、これらがおよそ400坪もの広大なワンフロアに融合されていることだ。つまり、ドアの外に出て移動をする必要がないということ。そして良い意味で完全なるクローズドな空間のため、パーティーの会場としてもぴったり。例えばウエディングの場合であれば[Salvatore Cuomo Bros.]での披露宴から[The BAR]での二次会まで、終始この非日常な空間に身を置くことができるというわけだ。新郎新婦にとっては自分たちのカラーを出しやすく、また移動時間がないため、プランも練りやすいはず。広大なフロアを丸ごと貸し切るのはもちろん、各エリアのみでの小規模な集まりも可能だ。
単にパーティーもできる店、なのではない。ここはラグジュアリーな大人の社交場であり、訪れるゲストを笑顔にするためのスペシャルな舞台装置だ。さぁ、あなたは誰と、どんな時間を過ごす?
写真左から、[The BAR]オーセンティックなバーカウンター。きなこ餅から着想を得たオリジナルカクテル、黒糖アレクサンダーは1,800円(チャージ1,100円)
[aburiyaki & sushi An]皮目をサッと炙って香りを引き出したのどぐろ(中央)は1,000円。ほか、阿波黒牛の炭火焼などの肉料理もそろえる。
[Salvatore Cuomo Bros.]素材の良さが際立つ前菜のカプレーゼなど、料理はコースのみで5,980円〜。テーマや予算など、内容の相談もウエルカムだ。
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