2024年02月26日
「スティレ ラティーノ」は、ナポリの名門サルト、アットリーニ家の長男であるヴィンチェンツォ・アットリーニが2004年に立ち上げたブランド。ハイクオリティな素材へのこだわり、ナポリの熟練職人の手による縫製など、テーラードブランドの伝統を継承しつつも、明るくて陽気なラテン・スタイル(=スティレ・ラティーノ)を提案。スーツやジャケットというアイテムを、ビジネスシーンだけではなく、より自由に、よりお洒落に楽しみたい人にとって見逃すことのできないブランドです。
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学生の頃からスーツを着用していたという筋金入りのスーツ愛をもつスタッフの黒澤芽瑠さん。「本当に素晴らしい仕立ての服を、少しでも多くの方に知っていただきたい。そして着てくださったお客様がその良さを実感された時、何よりも嬉しいです」。
象徴的なアイテムの一つが、ダブルブレストのジャケット。「レオ(LEO)」は、オフタイムを意識し、着丈が短め。幅広の襟が美しい曲線を描き、胸回りが立体的に見えます。ウエストはほどよくシェイプされ、着る人の体型やスタイルをより魅力的に見せてくれます。
「ロゴが入っているわけではないのに、このシルエットとクオリティを見れば『スティレ ラティーノ』だと気がつくほど、はっきりとした特徴があります。しかも、実際に着てみると驚くほど自然に身体にフィットします。ブランド名以上に、着る人を主役にした洋服であることを感じていただけると思います」と、スタッフの黒澤芽瑠さん。
もともと人体は立体であり、洋服は平面である布からパターンを起こし、立体的に縫い合わせて仕上げられるもの。「スティレ ラティーノ」のジャケットは、裁断機を使わずに1枚ずつ職人が布を切り、曲線部分は手縫いして、人体にぴったりと合う形に仕上げています。ポケットなど細部の柄合わせも驚くほどきちんとしていて、とことん丁寧な仕事に感心させられます。
シングルジャケットは「ヴィンチェンツォ(Vincenzo)」と名付けられ、ダブルと同じく仕上がりの美しさが見事。全部ではありませんが、エクスクルーシブな生地を使ったジャケットが多いのも「スティレ ラティーノ」の特徴です。色、柄はもちろん仕上げの風合いまで指定し、生地作りの段階からデザインがはじまっているのです。
ジャケット、スーツ、コートのすべてに「既製品の最高峰」と讃えられるブランドの実力が凝縮されています。さらに、ハービス店では今期よりオーダーメイドの受注もスタートしました。
「カジュアル志向の強い時代にあって、このようなブランドの哲学は逆行していると感じられるかもしれません。しかし、本当にいいものを次世代に継承したいとヴィンチェンツォは考えているのです。洋服は周囲に見られるものであると同時に、自分自身の満足や自尊心にも関わってくるもの。大量生産ではない、本物の洋服の価値を若い方にも知っていただきたいと思っています」と、黒澤さん。
名門サルトの伝統を継承した技術力と、ヴィンチェンツォ・アットリーニの陽気でラテン的な創造力。「既製品の最高峰」と讃えられる、その圧倒的な世界観を、店頭でぜひ体感してください。
「スティレ ラティーノ」のものづくりに賭ける哲学。長年にわたって培われてきた名門サルトの技術力。そして、自由で陽気で、気品あふれるラテンスタイル。そのジャケットに袖を通し、ブランドの世界観を体感したら、もしかしたら洋服やファッションに対する概念が変わってしまうかもしれません。
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