民芸調の落ち着いた店内で、本格的な信州そばがカジュアルに味わえる人気店。特にランチタイムは、いつもの味を求めてやってくる常連のお客様で活気いっぱいです。

「そじ坊」という屋号は、そば打ちの名手として巷で大変な評判となり、本業の僧侶を門前払いになってもそば打ちを続けて、ついに「そじ坊」と呼ばれるようになった江戸時代のお坊さんの逸話に由来。その心意気にあやかり、おいしいそばを提供したいという思いからきているのだそうです。お坊さんが人々に振る舞って喜ばれたのは、信州戸隠の新そばだったそうですが、この店でも信州のそば作りの伝統を大切にしています。

「そじ坊」では、その日打ったそばをその日のうちに売り切ります。また、季節に応じて少しずつ製法を変えているところもポイント。真っ白な新そばが味わえるのは10月下旬から12月ごろ。夏そばは細めに切り、涼しくなってくると太めに切ります。水分量、打ち方なども調整しながらその季節に一番おいしいそばをお出ししているので、いつ来てもそば本来のもちもちとした美味しさが楽しめます。

昼夜を問わず、よく出るのはセットメニューです。「かつ丼定食」は、温かいそばか冷たいそば、好きなほうを選べて、かつ丼と漬物がついてくるボリューム満点のセット。また、「大海老天おろしそば定食」は、大きな海老の天ぷら、なすの天ぷら、大根おろしがたっぷりのった冷そばと、山菜かやくごはん、漬物のセットです。温・冷のそばに、ねぎとろ丼、かつカレー丼などのセットメニューもあり、どの時間帯でもオーダーできます。また、好きな具材が選べる「名物お好みぶっかけそば」や「選べる3種の具材そば」も固定ファンがついています。なかにはテイクアウト可能なメニューもあるので、ぜひご利用ください。

信州山賊焼き、野沢菜漬、わさび茎漬などの郷土料理をアテにお酒を楽しむのもおすすめです。信州の地酒「信濃錦　辛口一瓢」や「真澄　辛口生一本」のほか、飯田市・喜久水酒造の「そじ坊」ラベルの清酒も常備。焼酎派の方には「そじ坊」ラベルの信州そば焼酎、麦焼酎、芋焼酎も楽しんでいただけます。

スタッフ全員が心がけているのは、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たく。できるだけお客様をお待たせしないこと。基本を大切にし、真心込めて打ったそばを、心ゆくまで楽しんでください。