2022年09月29日
「アトリエ 木馬」の店内に足を踏み入れたとたん、まず目を奪われるのは、ずらりと並んだ美しい一枚板の数々です。一枚板家具は家具のなかでも高級なもの。天然の木を切り出してテーブルにするには、樹齢200年以上たった木でないと幅がとれないため、そもそも素材自体が貴重品。しかも「アトリエ 木馬」ではウォールナット、栃ノ木、ブビンガ、ゼブラウッド、パープルハート、屋久杉など国内・海外あわせて100種以上の銘木をバイヤーが現地で丸太ごと買い付け、福岡県大川市にある自社工場でスライスしています。さらに2年から10年もの時間をかけて乾燥させ、水分量の調整を行い、削り出し、切り出し、研磨、塗装など多くの職人による手作業と、10以上の工程を経て、ようやく商品としてショップに並べられるのです。
さまざまな樹種の一枚板が並ぶ店内は、まるでギャラリーのよう。家具のほかに、木から生まれた小物類も並んでいます。「素材となる木は丸太のまま買い付け、すみずみまで使い切るので無駄がないんですよ」と、主任の森下華江さん(右)。
一枚板のテーブルは自然のものなので、同じ木目、同じ造形のものは二つとありません。それだけに、一枚板家具を自宅インテリアに迎え入れたお客様には、「ともに過ごす家族のように感じる」という声が多いそう。自然素材ならではの重厚さ、華やかさはもちろん、長く付き合うほどに深まる情感やあたたかみが愛されているようです。
一枚板テーブルにはレジンを使い、割れや穴などの形状をそのまま生かしたものも。また、両面どちらでも使えるように、耐震性のマットで別売の脚に固定しています。
そんな一枚板家具と並んで、お店がここ数年力を入れているのは「ニッポネア」シリーズの家具です。ウォールナット、ホワイトオークという2種の木の風合いを生かし、和室にもモダンなインテリアにもマッチするシンプルなデザイン。現代日本の住空間にぴったりフィットするサイズ感と機能性。「ニッポネア」というネーミングからもわかるように、この家具が体現しているのはモノ作りの国・日本の高い技術力です。「アトリエ 木馬」の母体である関家具が打ち出した「ニッポネア」プロジェクトには、20社以上の日本の製造メーカーや熟練職人が関わり、すべて国内で生産。「メイド・イン・ジャパン」の良さをぎゅっと集結させた商品となっているのです。
存在感のある一枚板家具と調和する「ニッポネア」の家具。「ニッポネア」シリーズには、食器棚、キャビネット、ソファ、テレビボードなどのほか、一見それとは気がつかないモダンデザインの仏壇などもあり、人気商品となっています。
「ニッポネア」にも一枚板家具にも共通するのは、とことん木と向き合って作られていることでしょう。製品から木の優しさがじんわりと伝わり、「ぬくもりで、世界を変えよう」という「アトリエ 木馬」の想いも心に響きます。
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